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「適正な金額」を事前に知ること
敷金精算対策で失敗しないためには5つの方策があります。
その中でも最も重要なのは、「立会い交渉の前に適正な負担金額を知っておくこと」です。
敷金トラブルのほとんどは、退去時立会いの時に起こります。
今でこそ「敷金」というものをかなり意識して、退去時の立会いに臨む方が多くなりましたが、以前はそうではありませんでした。
退去時の立会いというのは、単に「明け渡す部屋に問題が無いかどうかを確認することと、鍵を引き渡すこと」のためにあり、特に細かく部屋のチェックもしない代わりに敷金はほとんど戻ってきませんでした。
自分が退去した後の部屋を見ると、入居した頃と比べ、「随分汚れたなあ」と誰よりも一番感じるのは、そこに住んでいた自分自身ですから、「これだけ汚れれば敷金は戻ってこないだろうなあ。」と考えてしまうのも無理の無いことかもしれません。
かく言う私も、もう随分前の話になりますが、賃貸住宅を退去するときにそう考え、ほんの少しお金が戻ったときには、何て善良な大家さんなんだろうと思ったほどでした。
今になって考えると、ほとんど負担する必要も無かったように思われ、知らないということは、損をするということだなあとあらためて考えさせられます。
そしてこれだけ世間で敷金問題が話題となっている今でも、そのような考え、「結構汚してしまったし、おそらく敷金は戻ってこないだろうなあ」という考えをもっている賃借人は、まだまだたくさんいるのです。
そのような賃借人は、かつての私がそうであったように、敷金以内でおさまると、ほっとするだけで少しも損をしたなどと感じることはありません。
ここに大きな問題があるのです。
そういう考えの方がまだたくさんいる以上、不動産業者としても、それを見据えた交渉をしてきます。
すべての賃借人がもっと知識を持って交渉に臨むのであれば、こういったトラブルも減少していくのでしょうが、いかんせん現状では、簡単にだませる人の方が多いのです。
とりあえず高めに請求してみて、あなたの様子を伺いながら、落としどころを見定めるやり方にまんまとはまってしまうのです。
あなたに敷金精算に関する知識が無いと感じれば、有無も言わさず敷金は全額没収、多少知識があると感じれば、いろいろな手を使って少しでも多くの負担金を取り、ときおりごまかすために多少戻す、と言った具合です。
そしてその手口に多くの方は、いとも間単にだまされてしまうのです。
現在取り沙汰されている敷金トラブルの多くは、度を越えた多額の負担金(敷金をはるかに超えた負担金額)に驚いた賃借人が声を上げたことによるものがほとんどです。
しかしそれは、氷山の一角に過ぎず、実はトラブルにこそなっていませんが、敷金以内でおさまってほっとしている人の多くが支払う必要の無い多額の負担金を支払わされていることに気づかずに見過ごしてしまっているというのが現実なのです。
もしかすると、あなたも過去に行った敷金精算で、既に多額の過剰な負担金を支払ってしまっていることに気づいていないだけかもしれません。
だからこそ重要なことは、「自分は一体、いくら負担しなければならないのか」ということを知ることなのです。
それがわからないから、「敷金以内でおさまればいい」などと安易に考えて損をしてしまうのです。
これから退去されるであろうあなたにもう一度言います。
最も重要なのは、敷金精算交渉をするためにではなく、自分が損をさせられていないかどうかを見極めるために、事前に「適正な負担金額を知っておくこと」なのです。
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| このマニュアルは、単に敷金精算交渉を成功させるためだけではなく、退去時の負担を減らすためにはどうすればいいのか、トラブルを未然に防ぐには何をしておくべきか等についても詳しく説明していますので、当面退去の予定さえない方にも有効にお使いいただけます。 |
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